공유

4-3 3年ぶりの電話 1

last update 최신 업데이트: 2025-06-24 17:41:36

 その頃、朱莉はネイビーに餌をあげていた。

ネイビーはゲージの中でボウルに開けたラビットフードを口をモグモグさせながら食べている。

「フフ……美味しい? ネイビー」

餌を食べているネイビーの背中をそっと撫でながら朱莉は掛け時計を見上げると、時刻はそろそろ12時になろうとしている。

「そろそろお昼か……。蓮ちゃんと明日香さん、お昼ごはんもう食べ始めているのかな?」

朱莉は立ち上がると自分の分の昼食を用意する為にキッチンへ向かったその時、スマホから着信を知らせるメロディーが流れ始めた。

「誰だろう?」

朱莉はスマホを手に取り、着信相手を見て衝撃を受けた。その相手は翔からだった。

(うそ! 翔先輩……!? どうして突然に? 3年も連絡を取っていなかったのに……)

もしかしてアメリカで何かあったのだろうか? 朱莉は急いでスマホをタップすると電話に出た。

「はい、もしもし」

『もしもし、朱莉さんかい?』

受話器の向こうからは懐かしい翔の声が聞こえてきた。

「はい。そうです」

『元気だったかい? どこか身体の具合を悪くしたりはしていないかい?』

「はい、私も蓮ちゃんも元気にしています」

『そうか……なら良かった」

電話の翔の声には安堵が混じっていた。

「ところで翔さん。今そちらは何時なのですか?」

朱莉は翔が無理をしている時間に電話を掛けてきたのではないかと思い、心配になった。

『今? こっちは19時だよ』

「そうですか。良かったです」

『良かった? 何が?』

「いえ、もしそちらの時間が真夜中だったりしたら、申し訳ないと思いましたので」

『ハハ……そんな心配をしてくれたのかい? ありがとう。実はね、さっきまでパソコンの画面越しで会議を開いていたんだよ』

「そうだったんですね」

『朱莉さん……。修也に聞いたんだけど…』

「え? 各務さんにですか?」

突然翔の口から修也の名前が出てきたので、朱莉はドキリとした。

『明日香が今俺の部屋に住んでいるんだって?』

「は、はい」

(各務さん……翔先輩に話したんだ)

朱莉はアメリカで仕事をしている翔に余計な心配を掛けさせたくなくて、相談したいのをじっと我慢していた。それが思いもかけない形で翔に話が伝わるとは思いもしていなかった。

『修也が話していた。明日香が蓮を引き取りたがっているらしいね』

「そ、そうです……。でも、明日香さんには私の一存
이 책을 계속 무료로 읽어보세요.
QR 코드를 스캔하여 앱을 다운로드하세요
잠긴 챕터

최신 챕터

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <番外編> 明日香と母 1

     13時―― 青空の下、白い帽子にサングラスをかけた明日香が大きなキャリーケースを持って長野の駅に降り立った。バス停に向かって歩いていると、突然背後から声をかけられた。「明日香」「え……?」振り向くと白鳥誠也の姿があった。仕事を抜け出してきたのか、背広姿の白鳥は明日香を見て右手を少し上げて微笑んだ。「誠也……。まさか、仕事を抜け出してここで私が来るのを待っていたの?」明日香はサングラスを外した。「当然だ。明日香、お前は俺と別れたつもりでいたかもしれないが……俺にはそんなつもりは全くなかったからな」白鳥は肩をすくめる。「だけど……私は酷い女なのよ。子供がいたことも黙っていたし……勝手に貴方に別れを告げて東京へ行ってしまったし……」明日香は俯き、視線をそらせた。「だけど、またこうして長野に戻って来てくれた。……つまり、俺の元へ戻って来てくれたってことだろう?」「……」答えないでいると、白鳥は明日香の足元にあるキャリーケースのハンドルを握った。「向こうに車を止めてあるんだ。とりあえず今はホテルに行こう。勝手に仕事場を離れてしまったから、今頃大騒ぎになっているかもしれない」そしていたずらっ子のような笑みを浮かべた――****「ふう……」ホテルの丁寧にベッドメイクされたベッドの上にゴロリと横になると天井を見上げた。白鳥に連れられてホテルへやってきた明日香は、空いている部屋に急遽宿泊することにしたのだ。真っ白な天井をじっと見つめながら、明日香はこれまでのことを振り返っていた。蓮に会いたい一心で、朱莉たちの元へ強引に押しかけてしまった。嫌な顔一つせずに明日香を受け入れてくれた朱莉と蓮。蓮との暮らしはとても楽しかった。だけど……所詮蓮にとっての母は朱莉だったのだ。自分のせいで2人を傷つけ、挙句の果てには祖父に親権を奪われてしまった。なのに、悲しみがあまりこみ上げてこない。「やっぱり……私は母と変わらない人間だったのかしら」明日香はポツリと呟き、おもむろにベッドから起き上がると手元に置いておいたショルダーバックから1枚のメモを取り出した。そこには長野県のとある住所が書かれていた。「お母さん……」この住所は明日香が興信所を使って調べ上げたものだ。情報によれば、明日香の母、麗子は、ここに住んでいる。「……行ってみよう」明日香はす

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <終章> 2人の門出 2 

     それから2ケ月後―― 朱莉と修也は都内のホテルで盛大に結婚式を挙げた。本来なら2人は入籍だけ済ませて式を挙げるつもりは無かった。しかし、猛から鳴海グループの新社長なのだから結婚式を挙げて知名度を上げなければならないと説得された為、2人は式を挙げることになったのだ。結婚式には多くの著名人や、一流企業のトップ陣営、そして関係者一堂が勢ぞろいした。参加者の中には二階堂夫妻もいる。花嫁の控室にはヴェールを被り、純白のウェディングドレスに身を包んだ朱莉がいた。「朱莉……とっても綺麗よ」車いすに座った朱莉の母、笑顔で語りかけている。「お母さん……ありがとう」思わず涙ぐむ朱莉。「駄目よ、朱莉。泣いたら、せっかくのメイクが崩れてしまうわ」「う、うん。そうだよね……。でも、お母さん。本当に私達と一緒に暮らすつもりはないの?」「ええ、いいのよ。やっぱりまだ病気のことが心配だから。それにあんな立派な特別室に入院させて貰えるのだから、こんなに幸せなことは無いわ」「でも、もっと体調が良くなれば……その時は……」そこへ修也の母が顔を覗かせた。「その時は私と一緒に住むことになるのよね?」「え!? そうなんですか?」朱莉は驚いて洋子と修也の母の顔を見比べた。「ええ、すっかり意気投合してしまって……」「お互い独り身だし、一緒に暮らすのも悪くないわねって話になったのよ」洋子と修也の母が交互に言い、2人は笑った。「ま、まさかそんなことになっていたなんて……あ、あの。修也さんはそのことを知ってるんですか?」朱莉の質問に修也の母が答えた。「まさか~……知らないわよ。でもいずれ、現実化する時は報告するつもりよ?」その時……。――コンコン控室のドアをノックする音が聞こえた。「はい」朱莉が返事をするとホテルスタッフの女性がドアを開けて入室してきた。「失礼いたします、朱莉様。そろそろ式が始まりますので出て来ていただけますか?」「はい。すぐに行きます」「朱莉、行ってらっしゃい」「朱莉さん、すごく綺麗よ」2人の母に見送られ、朱莉は会釈すると控室を出た。すると真っ白いスーツを着た修也が待っていた。「朱莉さん……」「しゅ、修也さん……」途端に朱莉の顔が赤くなる。するとその様子を見た女性スタッフ。「まだ10分ほどお時間はありますので、後程伺いますね

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <終章> 2人の門出 1

     会長の下へ修也が朱莉と結婚したいと願い出てから4カ月が経過した。「よし、これで手続きは全て終了したな」猛は書類にサインをすると顔を上げた。ここは猛の書斎。今この部屋には猛と秘書の滝川、そして修也と朱莉に蓮が揃っていた。「これで修也と朱莉さんは正式な夫婦になった。そして……蓮は正式に2人の子供となったわけだな」猛は笑みを浮かべた。「会長、本当に有難うございます」修也は猛に頭を下げた。「会長、ありがとうございます」朱莉も頭を下げると、隣に座る蓮の頭を撫でた。「蓮ちゃん……ようやく蓮ちゃんと本当の家族になれたよ?」「本当の家族?」蓮は首を傾げる。「そうよ、蓮ちゃん。お母さんと修也さんは結婚して夫婦になって……そして蓮ちゃんは正式に私たちの子供になったの」「蓮君、今度から僕は蓮君のお父さんになったんだ。いいかな? 僕がお父さんになっても……」修也は恥ずかしそうに蓮に尋ねた。すると蓮はパッと笑った。「ううん! そんなこと無いよ。だって僕修ちゃんのこと大好きだもん! あ……もうお父さんって言うんだっけ……」蓮は修也を恥ずかしそうに見上げた。「お父さん……」「蓮君……」修也も顔を赤らめて蓮を見つめる。「よし、それじゃ蓮君。そろそろ皆でマンションに帰ろうか?」修也が蓮を抱き上げた。「うん、帰る! 僕たちのおうちへ!」蓮は修也の首に腕を巻き付ける。そして二人を笑顔で見つめる朱莉。そんな蓮に猛は声をかけた。「蓮、蓮と一緒に暮らした4か月間……本当に楽しかったぞ。又遊びに来てくれるかい?」「うん、又来るよ。だって僕、曾お爺ちゃんのこと大好きだから」「そうか、そうか」猛は目を細めた――****「会長はやはりすごい方ですね」3人の乗った車を見送る猛に秘書の滝川が話しかけてきた。「何がだ?」「始めからこうなることを想定済みだったのですね?」「こうなること……とは?」「朱莉様と翔様を離婚させて蓮君の親権を自分に移してから……新たに夫婦となった修也様と朱莉様の養子に蓮君を引き渡す。これであの方達は名実共に本当の家族になったわけですから。しかも入籍するまで4か月の間に両家の御挨拶や、他の方々への報告……引越しの準備やさらに朱莉様と修也様の新婚気分を味わせて差し上げたのですから。全くお見事でした」「朱莉さんと修也が互いに惹

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <終章> 安西航 4

    「え? そうなの? 向こうから見ても変わりないと思うんだけど……」朱莉は首を傾げる。「まあ、いいからいいから。俺はここにいるから……朱莉、ちょっと向こう側へ行ってみて来いよ。それで着いたら俺に電話を掛けてくれるか?」「う、うん別にいいけど……?」言われた朱莉は素直に航から離れて、噴水を挟んでちょうど航と向かい合わせの場所に来た。朱莉はスマホを取り出すと言われた通りに電話をかけ……すぐに航のスマホが着信を知らせた。『もしもし』「あ、航君。ねえ……ここでいいの?」『ああ、もうすぐ噴水ショーが始まるから待ってな』「う、うん……」すると航の言ったとおりに再び激しい水音ととともに噴水が吹き上がる。その為、反対側にいた航の姿が噴水に隠れて見えなくなってしまった。「ねえ、航君。こっちから見ても……綺麗だけどやっぱり変わらないよ」しかし航から返事がない。「航君?」すると……。『好きだ』「え?」電話越しから航の切なげな声が聞こえてくる。『俺は……ずっと……朱莉のことが好きだった。多分初めて会った時から……』「わ、航……君……?」突然の告白が信じられず、朱莉は声を震わせて噴水の向こう側にいるはずの航を見た。『お前にとって……俺は……ただの弟だったかもしれないけど……俺はずっとずっとお前のことが……大好きだった……!」「!」『朱莉……幸せになれよ……』いつの間にか電話越しから聞こえてくる航の声は涙声になっていた。「わ……たる君……」朱莉も涙を流していた。まさか航が今までずっと自分のことを好きだったとは思ってもいなかったのだ。どれだけ傷つけてしまったかと思うと、涙が溢れ出てくる。『さよなら』そこでプツリと電話が切れてしまった。「航君!!」朱莉は涙をぬぐうと、噴水の向こう側にいる航の方へ向かって走り出したが……既には航の姿は無かった。「そ、そんな……航君……」朱莉はハラハラと涙を流し続け……背後から朱莉を迎えに来た修也に抱きしめられるまで、ずっと泣き続けた――――その夜。「あ……朱莉……」航は自分の1DKのアパートで電気もつけず、朱莉の名前を呼びながら一晩中泣き続けるのだった……。**** 9月初旬――航は羽田空港に来ていた。そこには父、弘樹の姿もある。「航……まさか、本当に沖縄へ行くとはな」弘樹は溜息をついた

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <終章> 安西航 3 

     この日の朱莉は饒舌だった。いつもなら航の方が朱莉に良く話しかけ、朱莉は笑顔で相槌を打って話を聞いているのだが、今夜は朱莉の方が航よりも良く話していた。航は苦しい胸の内を抱えつつ……ずっとこの時間が続けばいいのにと願っていた。だが……それは決して叶わない願い。こんなに朱莉は近くにいるのに、もう二度と手に入らない場所へ朱莉は行ってしまったのだ。本当なら、朱莉を思うこの苦しい胸の内を洗いざらい吐き出してしまいたい。出来ることならその手を取って世界の果てまで連れて逃げてしまいたい。そんな激しく湧き出てくる感情を航は必死で理性で抑え込んだ。そして……最後の時間が迫ってくる……。――20時半「ごめんね…。航君、そろそろ私帰らないといけないの」朱莉は腕時計を見た。「あ……ああ。」そ、そうだな。ここは上野だし……朱莉は電車に乗って帰らないといけないからな」航は何とか声を振り絞る。「ううん。電車には乗らなくてもいいんだけど……」そこで朱莉は言葉を切り、勘の鋭い航はぴんときた。「そ、そうか。迎えに来てくれるのか? あの男が」航はテーブルの下でギュッと拳を握った。名前は口に出したくは無かった。「うん。電話を入れれば迎えに来てくれることになってるから」「そっか……」航は改めて修也の度量の深さに感心していた。自分の恋人が他の男と会っている……。航だったら絶対にそんなことはさせないだろう。だが……。(きっと、あの男は絶対的な自信があるんだろうな……朱莉が決して他の男になびかないという自信が……)そう思うと航はむなしくてたまらなかった。「「……」」そ何となく2人の間に気まずい空気が流れる。が……それを破ったのは航の方からだった。「よし、朱莉。それじゃ店……出ようか?」航は立ち上がった。「うん……」**** 2人で夜の上野の繁華街を歩きながら、航は思った。最後に朱莉とどこかで綺麗な夜景を見てみたかったと。思えば朱莉と夜景を見たのは沖縄で一度だけだった。朱莉と恋人同士になれた暁には2人で色々な夜景を見に行きたいと思っていた。そう、例えば江の島の夜景を……。そんなふうに考えていると、不意に朱莉が言った。「ねえ、航君」朱莉の少し前を歩く航が振り返った。「何だ?」「……多分、こんな風に2人で夜会うのも今夜で最後だと思うから、何処か夜景

  • 偽りの結婚生活~私と彼の6年間の軌跡 偽装結婚の男性は私の初恋の人でした   <終章> 安西航 2

     17時――航は上野駅ジャイアントパンダ像の前で朱莉が来るのを待っていた。すると人混みに紛れながら朱莉がキョロキョロしながらこちらへ近づいてくる姿が見えた。「朱莉! こっちだ!」航は人目がある事も気にせず、大きな声で手を振ると朱莉を呼ぶ。すると、朱莉は笑顔になって航の方へと小走りでやってきた。「お待たせ……航君」朱莉は背の高い航を見上げ、ニコリと笑った。「あ、ああ……いや。たいして待ってないから大丈夫だ」そして航は朱莉の姿をマジマジと見た。今日の朱莉は紺色のカジュアルなワンピースを着ている。(こ、この格好……まるでデートみたいだ……)航は胸が高鳴った。「朱莉、今日は何所へ行きたい?」照れる心を隠しながら航は朱莉に尋ねた。「えっとね……実は事前に調べたお店があるの。良ければそこへ行ってみない?」珍しく朱莉から店の提案があったことに航は新鮮な気持ちになった。「よし、早速行ってみようぜ?」航は笑顔で答えた。そして2人が向かった店は―― ****「まさか、沖縄風居酒屋だとはな~」掘りごたつ式のお座敷席に座った航は頬杖を突きながら朱莉を見た。既に2人の前にはオリオンビールと、ゴーヤチャンプルーにラフテー、海ぶどう等の沖縄名物料理が並べれている。「うん……沖縄は私と航君が初めて出会った思い出の場所だったから」「あ、朱莉……」何処か思わせぶりな朱莉の言葉に航は再び胸が高鳴ってきた。「そ、それで……朱莉、大事な話っていうのは……何だ?」すると朱莉は一口ビールを飲むと航を見た。「あのね……航君。私、翔さんと離婚が成立したの」「え……? ほ、本当か!? 朱莉!」「うん。それでね……私……結婚することになったの」朱莉は頬を染めながら航に告げた。「……え?」航は耳を疑った。

더보기
좋은 소설을 무료로 찾아 읽어보세요
GoodNovel 앱에서 수많은 인기 소설을 무료로 즐기세요! 마음에 드는 책을 다운로드하고, 언제 어디서나 편하게 읽을 수 있습니다
앱에서 책을 무료로 읽어보세요
앱에서 읽으려면 QR 코드를 스캔하세요.
DMCA.com Protection Status